ドアを開けた瞬間心地よい風が吹いてくる 夏草が銀色の波となってうねる 空には眩しい太陽が輝いているが湿度が低く6月初旬並の気温ですがすがしい 「あれに乗ろうか」 一倫はボートを指さしてわたしの手をとった 水面できらきら輝く波がまるでわたしたちに手招きしているように見えた わたしは笑顔で返事をする