そんな態度を見て、わたしは大航を深く追求するのはやめた まい子が一方的に大航に想いを寄せていただけなのだと知った とても晴れやかな気分でわたしは大航と繋いだ手をギュッと握った そんなわたしを大航は見つめていた 「今日の琴美、最高だったよ。合宿んときも凄かったけど、周りに楽器や伴奏がつくことで一層上手くなったって感じた」 「惚れ直してくれた?」 「まぁな、」 わたしの頭を軽くクシャクシャと掻き撫でた