しかし、いくら経ってもLINEから返事が来ることはなかった カーテンを閉めた窓を開けてみる よく辺りを見回してみる やっぱりいるわけないか、と諦めて閉めようとした時だった 手を振りながら走ってくる人影があった まさかである 大航がこちらに向かって来ているのだ もう12時も過ぎている わたしは家族には内緒でそっと家を飛び出した