「揺木谷だ、揺木谷が倒れた」 どこからともなくそんな野次が聞こえてきた 「何?揺木谷!?」 大航は人だかりを押しよけながら揺木谷まい子のそばへと近づいていった 揺木谷まい子はわたしの五、六人前で踊っていたはずだ わたしも大航の後を続いた