「揺木谷さんて、感じのいい娘だね」 「そうだね」 「ああいう娘ほど気をつけなさいよ、ふたりとも」 背後からゆりえの声がした 「モデルかなにか知らないけど、わたしから見れば単なるぶりっこよ」 「そんな酷いよ!…船橋さんてそんな人だったっけ」 ゆりえは偉そうに腕を組んで頷いた