立派にかしこまった文字で学校名が描かれている校門を過ぎると彼はわたしに尋ねた 「駅前に美味しいクレープ屋さんがあるの知ってる?」 「ひょっとして、滅多に開いていないところかな?」 「うんうん、春で観光客が来るから今の時期は開いていることが多いんだよ」 「へぇ、そうなんだ。楽しみ」 わたしたちは美味しいと評判のクレープ屋さんへ足を運ばせた