「ふたりを黙って目を瞑ってたわたしに感謝しなさいよ」 「あ、ありがとう」 船橋ゆりえは案外いいところもあるな、とほんわか感じていた 大航の温もりがまだ布団に残っている わたしは俯せになって大航がいた辺りを手で撫でながら再び眠りについた