「大切な人と楽しく過ごしちゃダメなの?」




私が泣きじゃくる中
影也くんはただ黙って優しく頭を撫でてくれていた

影也くんの暖かく優しい手のひらがとても心地よかった




─やっぱり影也くんが好きなんだな─





ガラガラッ

「ごめーん遅くなっちゃった!」
私が泣き終わりB組の教室に行った
「おめーら遅いよ。もう俺ら先食ったからな」
壱彦はジュースを飲みながら涼しい顔で言った

「すまんな。いろいろあって」
影也くんが私の肩をポンッと叩いた

ガタタッ
「ごめん俺ちょっとトイレ行ってくる」
優くんがうつむきながらパタパタと出ていってしまった

「おい優!」
壱彦が優くんの後を追いかけて走っていってしまった

「優くんどうしたんだろ、、」
私が心配になる中
「壱彦ならなんとかしてくれるだろ
お前は気にすんな」
と影也がご飯を食べ始めた


また心の中がもやもやした






ガラガラッ
優くんたちが戻ってきた

「ごめん、ちょっと具合い悪かっただけ」

浮かない顔で優くんが謝ってきた
気になるけど


聞けなかった

なんか嫌な予感がした


神様私達はずっと仲良く暮らしていくことはできますか?
ずっと一緒に居られますか?

私の幸せをまた奪わないでよ




神様