人間嫌いの小説家の嘘と本当


溜息を吐いて、ウェディング雑誌に視線を戻した。

侑李の身体を考えると、やっぱり昼間は避けた方が良いよね。
そうなると、雑誌に紹介されている式場は限られてしまう。



「あると思うんだけどなぁ」



誰に言う訳でなく呟く。

どんなに素敵な式であっても、私だけが楽しいのは違うと思うし、二人の式だから私も侑李も笑って幸せになる式にしたい。



「お前の優先順位って何?」



寝ていると思っていた侑李が、いつの間にか目を開き視線だけを私へ向けていた。



「夜の結婚式」

「なんで夜に拘るんだ?昼間の方が良いんじゃないのか?」



不思議に思ったのか、体を起こしソファに座り直す。
そして、怠そうに肩を回しながら欠伸をひとつした。



「それはダメ。侑李身体が心配……、痛っ」



全部言い終えないうちに、デコピンが額を襲撃。