人間嫌いの小説家の嘘と本当

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それから月日が流れ、12月。

私たちは、侑李の仕事の合間に結婚式ついて話をし始めている。

けれど式場選びから難航し、何度目かの話し合いをしたある日、面倒くさくなったのか侑李がとうとう匙を投げてしまった。



「お前に任せる。好きなようにして」



そう言うと、ソファに横になって目を閉じてしまう。

もう、なんで男ってこうなのかな。
これって結婚式あるある、だよね。
真幸の時もそうだったけど、面倒くさい事は全部人任せ。

その癖、ある程度決まって報告すれば、あれはダメこれはダメって難癖付ける。
だったら最初から、話し合って決めてくれればいいのに。

侑李のバカ……でも、疲れてるんだろうから言えないけど。

私は頬を膨らませながら、改めてウェディング雑誌に目を向ける。

どれも素敵で迷ってしまうけど、何かが違う。
結婚式は二人のものだし、一緒に考えたいのにな――。

チラッと侑李に視線を送るも、気持ち良さそうに寝息をたて起きる気配無し。