人間嫌いの小説家の嘘と本当


「あ……はぁ、」



何だか寂しくて、ゆっくりと目を開けると、淡青色の瞳に光が反射して、キラキラと輝いていた。



「侑李の瞳、お月様みたい。凄く綺麗……」



彼の目の横に手を添えて微笑む。
すると私の手に自分の手を重ね、微笑み返す。



「そんなことを言う奴は、お前で二人目だ」



労わる様に包帯で巻かれた手に口付けを落とし、また顔が近づく。

私が最初じゃないんだ、と少し悔しい気持ちが湧き出るけれど、何度も何度も繰り返されるキスが、それを忘れさせてくれる。

ねぇ、侑李。あなたは私のことをどう思っているの?
今はこの快楽に溺れていたい、そう思える反面、侑李の気持ちが知りたいという思いが募っていく。



「なんで、泣いてんだ?」