そう言いながらも、私は別のことを考えていた。
侑李は、どうして助けに来てくれたの?
私は侑李にとって、どんな存在なのかな?

心地よい車の揺れと彼の声に、次第に私の意識は遠のいていく。



「大体、お前を連れ去ったのはアイツが計画したことなんだぞ。お人好しにも程があるだろ。おいコラ、聞いてんのか……ったく、寝てやがる」



――・・・聞いてるよ、侑李。でも今は眠らせて。起きたら、何でも聞くから。
それから、聞いて欲しいことがあるんだ。

私の本当の気持ちを知ったら、侑李どんな顔をするのかな。
驚くかな?それとも、冗談だろって笑っちゃうのかな。

ねぇ、侑李。もう襲われないのなら、私たちの関係も終わっちゃうのかな。
ボディーガードも、もう必要ないよね。

嫌だな……私、ずっと侑李の傍に居たいよ。




『侑李――好き……だよ――』