写真に続いて送信されていたのは『お前の大切な子猫を預かった』という短い文章。
場所も時間も、ましてや「来い」とも書かれていない。
例え、これを侑李が見たからと言って来るとは限らない。
「これで、どうやってココに来れるわけ?」
「写真に位置情報添付しておいた。少し考えれば、この場所は分かるさ」
彼の言葉に動揺が走る。
そんな……いくら侑李でも、こんなことで分かる筈ないよね?
送信時間は、今朝の七時すぎ。
今は……夕方の四時だ。私が出版社を出てから丸一日が経とうとしている。
侑李は洞察力が鋭い。もしかしたら写真の場所も気が付くかもしれない。
でもだからと言って自分の身を危険に晒してまで、私を助けに来るだろうか。
今週末の締切りのコラムがあるし、忙しくて私に構っている暇は無いはずだ。
「夜中零時までに彼がここに来たら、僕の勝ち。何としても彼の一部を貰う」
「来なければ?」
緊張の所為か、冷や汗が背中を伝う。
ごくりと生唾を飲み込み彼を見詰めた。
「君の勝ちだ。今後一切、彼には手を出さないと誓う。だけど……君には消えてもらうよ」

