愛しのカレはV(ヴィジュアル)系

「そう…それなら良いんだけど…
あの子達、シュバルツの熱狂的なファンでね。
それはありがたいんだけど、少々、問題のある子達なの。
あまり関わらない方が良いわよ。」

「そ、そうなんだ…わかった。」



危なかった。
ママが来てくれなかったら、本当になにかされてたかもしれない。
きっと、CLOWNの打ち上げに来てたか、来てた人から私がクロウさんに送ってもらったことを聞いて、怒ってるんだろうな。



「今日は打ち上げ出ないつもりだから、一緒に帰ろうか?
ちょっとだけ待っててくれたら…」

「だ、だめだよ!
誰かに見られたら、私達の関係を知られちゃうかもしれないし。」

「一緒に帰ったくらいじゃそこまで考えないでしょ。」

「ううん、わからないよ。
どこでだれが見てるかわからないんだから。
私、先に帰ってるから、ママは打ち上げに出てきたら?」

「そう…それじゃあ、気を付けて帰るのよ。」

「うん、わかった。じゃあね!」

私はママに手を振り、その場から離れた。



今日からは駅のトイレで服を着替えることもいらないし、それだけでも楽だ。
さっきの人達は出待ちするみたいだから大丈夫だとは思うけど…早く会場から離れたくて、私は早足で駅に向かった。