愛しのカレはV(ヴィジュアル)系





ライブ当日…その日は整理番号がなかったので、さゆみと早めにライブハウスに向かった。
会場の1時間前に行ったのに、すでに並んでる人達がいた。



「もっと早くに来れば良かったね。」

「そうだね、CLOWNもだけど、ロシアンのファンがけっこう多いのかも…」

リクさんとおそろのブレスレット…まさか、リクさんは付けてないと思うけど、みつかっちゃったらまずいかなって思ったものの…
長袖だから見えないかなって思って付けて来た。
最近ずっとつけてたから、お守りみたいな感じになってて、なんだか外すと心細くて…

他愛ない会話をしているうちに時は過ぎ…開場の頃には店の前には長蛇の列が出来ていた。



「璃愛~!エミリー!」

「キラさん、ここです~!」



ギリギリになって、キラさんが走って来た。



「あれ?ハルさんは?」

「それが、残業が入っちゃったんだって。
終わり次第すぐに来るって言ってたけど…」

「そうなんですか…CLOWNの出番はラストですから、きっと間に合いますよ。」

「え?そうなの?順番、何かに書いてあった?」

「あ…その…多分、そうじゃないかなぁっていう推測ですけど…」

さゆみは、そう言って笑って誤魔化した。
出番のことは、以前、キースさんに訊いてたけど、そんなことはキラさんには言えない。



「開場します~!」



開場と同時に、場所を取りにみんなが駆け出す。
私達も、同じように駆け出した。