愛しのカレはV(ヴィジュアル)系





他愛ない話をしながら、一緒にピザを食べて…
リクさんが先に食べ終えたその時…



「そろそろ行くわ。
これから明日のリハっていうか、練習なんだ。」

「えっ!そうなんですか?」

以前聞いたところによると、練習する場所はリクさんの家からこことは反対側のはず。



「もしかして、わざわざ来て下さったんですか?」

「仕方ないだろ…
会いたくなったんだから…」

まっすぐ私を見つめて、そんなこと言われたら……
恥ずかしくて困るんですけど~!!



「……ついてるぞ。」

リクさんがナプキンで私の口元を拭ってくれた。



「……じゃあな!」

片手を上げて、リクさんは片目を瞑った。



「あ、はい。
行ってらっしゃい…!」

私は座ってピザを持ったまま、リクさんを見送った。



明日はライブで忙しいのに…それなのに、わざわざ会いに来てくれた…
そのことで、私は胸がいっぱいになっていた。