愛しのカレはV(ヴィジュアル)系

「腹減ったな。なんか食べようか?」

「は、はい。そうですね。」

私達は目についた近くのレストランに入った。
店内はお客さんでいっぱいだ。



「リクさん…こんなに人の多い所…大丈夫なんですか?
もしも、CLOWNのファンに見られたら…」

「別に良いじゃん。」

「良いことないでしょう。
今から決めときましょうよ。
誰かが何か言ってきたら、私達は衣装の打ち合わせで会ってるってことに…」

「打ち合わせを水族館でやるのか?」

そうだよね…
おかしいっていえばおかしいよね。



「え~っと…
じゃあ、今日は偶然会ったってことに…」

「俺達、ひとりで水族館に来てる寂しい奴らなのか?」

……確かに。
ひとりで水族館に来てる人って…うん、絶対、少ないよ。



「だったら、どう言えば良いんですか!」

「どうって…素直に言えば良いんじゃないか?
……デートだって。」

「リ、リクさん!真面目に考えて下さい!」

「俺、ちっともふざけてないけど…」

リクさんったら…私をからかってばっかり!
みつかったって、私、もう知らないんだから!!



私は、運ばれてきた料理にかぶりついた。