愛しのカレはV(ヴィジュアル)系

『リクさん、衣装ですが、どこでお渡ししましょうか?』

『ああ、そういえばそうだな…』

『カラオケなんかどうや?』

『あ、いいな。
じゃあ、〇〇駅の南出口のカラオケ・ハピネスでどうかな?
えっと、俺、今から出たら30分で行ける。
キースもそのくらいで行けるよな?
ヅラ子達はどうだ?』

『〇〇駅なら、私達も30分くらいで行けると思います。』

『じゃあ、今から向かうな!』

『わかった!僕もすぐ行くわ!
じゃあ、後でな。』



「リクさん、すっごく喜んでくれてるみたいだね!」

「うん、良かった。
大丈夫だよね?実物見て、がっかりなんてしないかな?」

「そんなことないって。ママも良く出来てるってほめてくれたじゃない。
私達、けっこう完璧主義だし、時間はかかったけど、最後まで少しも手を抜かなかったじゃん。
リクさんも絶対に気に入ってくれるよ。
ま、心配があるとしたら、どのくらい動きやすいかどうかだよね。
それ以外は、絶対問題ないよ。
自信持って大丈夫だよ!」

私はおどけて、胸を叩く仕草をした。
さゆみは、それを見て微笑む。



「良かったね、近くにいて…」

「あ、そういえば、キースさんはこの隣の駅だって言ってたよ。」

カフェを出て、駅に向かって歩きながら、私達はそんな会話を交わした。



「同じ電車になったりして…」

「本当だね…」

切符を買って改札を抜けると、タイミング良く電車が入って来た。



「タイミングばっちりだね。」

開いてる席に二人で並んで座って、リクさんの喜んだ顔を思い浮かべたりして…
その時、私はあることに気付いた。