愛しのカレはV(ヴィジュアル)系





「香織さん、こんにちは!」

「あら、藤堂さん…あ、望結…!
どうしたの!?」



結局、私は藤堂さんの片付けを手伝うことになり…
すぐに現場に行くのかと思いきや、なぜだか藤堂さんはママのお店に向かって行った。
ママは私が藤堂さんと一緒にいたことをとても驚いていた。
まぁ、驚くのも無理はないと思うけど…



「う、うん…ちょっと近くまで来たから、寄ってみようかなって思って…」

私は微妙な気まずさを笑って誤魔化した。



「香織さん…少しだけ、望結ちゃんをお借りして良いですか?」

「どういうことです?」

「事務所の片付けを手伝ってもらおうと思いまして…」

「え?」

ママは、きょとんとした顔で藤堂さんをみつめてた。



「僕一人ではなかなか進まないので…お願いします。」

藤堂さんは、ママに向かって深々と頭を下げた。



「え、ええ、そんなことなら、どうぞ……望結、しっかりお手伝いするのよ。」

「うん。わかってる。」



かくして、私は藤堂さんの助っ人として働くことになった。