「父さん。俺は大丈夫だから。

頭、上げろよ。


それに、遊んでて家にいないわけじゃないだろ?


ちゃんと、俺達のために


働いてくれてる。


それだけで、充分だよ」


宙人は、優しく微笑んだ。


「ありがとう。宙人。


父さんは、またすぐに


仕事に、戻らないといけないんだ。


また、家のことは
任せっきりに、なってしまう…」


「大丈夫です!

あたし、お手伝いします!」



宙人のお父さんが

驚いた顔をして、あたしを見た。



「あ、もしよかったらの話なんですけど…。

ほら!
あたし、美月ちゃんとも仲いいし…」



「美桜が、いいなら

俺は、お願いしたいな。


美月、美桜ちゃんに会いたいーって


最近、うるさいし」


あたしと宙人は、顔を見合わせて

笑った。