「それを宙人に言ったら


心配かけると思って言わなかった。


でも、それは違った。


ただあたしが、強がってただけだって。


時には、誰かに頼ることも


必要だって、気づいた。


だから、宙人もあたしに


めいいっぱい頼ってよ!


まぁ、頼りないかもしれないけどさ


宙人のためにできることは


なんでもしたいって思ってるから!


それとも、もうあたしに気持ちはない…?」


ないって、言われる覚悟はできてる。


「俺も、美桜と一緒なんだな」


あたしと、宙人が一緒?


「俺も
父さんはなかなか家に帰ってこないし


母さんも、美月に付きっきりだから


俺は、いい子にしてなきゃいけないんだ


って、気ぃ、貼ってた。


俺も、誰かに甘えることが


できなかったんだよ。


俺は、今でも美桜のこと好きだ」


あたしは、思わず宙人に


抱きついた。