大好きなキミへ。


だけど、宙人は


見つからない。


保健室にも、行ったし


透也くんにも、宙人のクラス人たちにも


聞いたけど、どこにもいない。


どこ行ったんだろう…。


あたしは、人でのないところも


一応探した。



あ、いた!


あたしが、さっき


先輩達に、呼び出されたところに


宙人の姿を見つけた。


「ひろ…」


声を、かけようとしたが


あたしは、やめた。



だって。


宙人と、一緒にいる人が


葉太先輩だったから。



「今日、決着つけようぜ」


葉太先輩は、宙人にそう言った。


決着…?なんのだろう…。


「選抜リレーで

1位を取ったほうが、勝ちで、どうだ?」


うちの学校は、変わってて
三学年が、一緒に走る。


1、2、3、4が、1部。

5、6、7、8組が、2部。


その中で、総合1位だったクラスには

最高得点が、もらえる。


あとは、学年1位だったクラスにも

高得点が、もらえる。


葉太先輩は、きっと

総合1位のことを、言ってるんだと思う。



「お前が勝ったら、俺は美桜ちゃんから
手を引く。

でも、俺が勝ったら。

美桜ちゃんと、別れろ」