「宙人も、きっとさ。
美桜に頼ってほしかったんじゃないかな?
時には、誰かに甘えることも
必要だと、あたしは思うよ」
時には、甘えること…。
あたしは、それができてなかったのかな。
「宙人に、美桜の今の気持ち
ちゃんと伝えな。
あと、宙人の気持ちも
ちゃんと聞いてあげなよ」
「あたし、行かなきゃ」
宙人のところへ。
こんな終わり方、したくないよ。
大切な…。大好きな宙人だから。
こんなのやだよ。
しっかりあたしの気持ち、伝えなきゃ。
「うん。
行ってきな」
瑠莉は、真っ直ぐな瞳であたしをみて
ゆっくりと、頷いた。
早く。早く宙人に言わなきゃ。
立ち止まっていても
時間は、解決してくれない。
行動しなきゃ、なにも変わらない。

