「美桜!どうしたの!?」
あたしの名前を、呼ぶ声。
そして、あたしは顔を上げた。
そこには…。
「瑠莉…」
大好きな瑠莉が、立っていた。
瑠莉の顔を、見て安心したのか
余計に、涙が出てきた。
「瑠莉、瑠莉~」
あたしは、泣きながら瑠莉に
抱きついた。
「わかった、わかったから。
とりあえず、その怪我。
どうにかしよ?」
あたしは、こくりと頷いて
水道で、血を洗い流し
瑠莉が、持っていた絆創膏を貼った。
そして、階段に座って
裏に呼び出されたこと
保健室での出来事を話した。
「その先輩達、ぶん殴りたいんだけど」
瑠莉は、ものすごく怒ってるみたい。
「お兄ちゃんが、来てほんとよかった」
でも、そのあとすぐに笑顔になった。
「うん。亮平くんが来てなかったら
なにされてたか…」
もう考えるだけでも怖いよ。
直接、殴られたりとかしたのかな?

