「あたしは、ただ!「そんな中途半端な
気持ちで一緒になんていてほしくねーよ!」
ただ、心配をかけたくないの。
って、言おうとした。
けど。
宙人は、あたしの言葉を遮った。
今。初めて宙人に怒鳴られた。
あたしの目には、涙が溢れた。
「宙人の気持ちを、苦しめてるのは
あたし…?」
「ち、違う!
そんなつもりは!」
宙人は、泣いているあたしの姿をみて
動揺しているみたい。
涙で、視界が歪んでて
はっきりとは、見えない。
「もう宙人の気持ちが、わかんないよ…」
その一言だけを、言い残し
あたしは、走って保健室を出た。
あたしは、ただ。
心配かけたくなかっただけなのに。
もう潮時なのかな。
宙人の気持ちは、もう。
あたしには、向いてなかったのかな。
あたしは、泣きながらただ廊下を歩く。
どこに行くわけでもなく。
ただ長い誰もいない廊下を
1人で、泣きながら歩いた。

