「あ、えっと。
この人は、3年生の上原亮平くん。
瑠莉のお兄ちゃんだよ!」
あたしは、慌てて亮平くんのことを
説明した。
「彼氏が、来たなら
俺は、必要ねーな」
そう言って、亮平くんは
保健室を出ていった。
「その怪我、どうした?」
あ。あたしは、肘を隠した。
「こ、転んじゃって。
そのとき
亮平くんがたまたま通りかかって
保健室に連れてきてくれたの!」
大丈夫かな。うまく笑えたかな。
「うそだろ。
転んだなら、普通膝だろ」
やっぱり。宙人、感いいから
わかっちゃうよね。
でも…。
「ほんとに、転んだだけだよ」
ほんとのことは、言えない。
宙人も、お兄ちゃんと同じで
なにするかわかんないしね。

