そして、和室から
出て、玄関で靴を履き、家を出た。
春のあったかい日差しが
とっても気持ちいい。
ヒラヒラ、と舞う、綺麗な桜。
「あ、お兄ちゃん!
駅まで、乗せてって!」
あたしは、お兄ちゃんの
自転車の後ろに、飛び乗った。
「美桜、重くなったか?」
「うっさい!」
あたしは、お兄ちゃんの背中を
軽く叩いた。
「冗談だよ。
時間ないから、急ぐぞ!
しっかり捕まっとけよ!」
わかった、と返事をして
お兄ちゃんの背中にしがみついた。
ほんとに、速いスピードで
ちょっと怖かったけど
楽しかった!
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