「美桜のママ、いい人すぎ!
しかも、美桜もしっかりしすぎ!
ほんと、いい家族だね」
凜果の目には、涙が浮かんでた。
ママ。嬉しいね。
いい人って、言ってもらえたよ。
「ありがとう。
てか、舞泣きすぎ~」
「ほんとだよ」
あたしと、凜果で舞のことを
笑った。
「だって、感動したんだもん~」
それでも、泣いてる舞。
2人に話してみて、よかったな。
今までは、ママがいないって
言ったら、かわいそうだねって
言われるから、言うのが嫌だった。
でも、2人になら話せるって思えた。
「私、お母さんに見に来てって
言ってみる!」
舞は、さっそく言おうとしたのか
スマホを出した。
でも、手を止めた。
「ねぇ。二人とも。
落ち着いて、聞いてね?」
え?、と凜果と
声が、重なった。
「予鈴なるまで、あと5分しかない!」
「えぇ!?
確か、次って理科で移動だよね?」
「やばいよ!早く食べなきゃ!」
あたし達は、急いでお弁当を
食べて、教室に向かった。

