高校に、なって

早くも1ヶ月が過ぎた。


「やった!お昼だ!
二人とも!お弁当食べに行こう!」


今、4時間目が終わったところ。


高校に入ってからは

舞と、凜果とお昼を食べてる。



宙人は、透也くんとか


クラスの友達とかと、食べてるから


たまにしか、一緒に食べない。


瑠莉も、クラスの子と食べてるし。


「今日、どこで食べる?」


「あたし、屋上がいい!」


あたしは、凜果の質問に一番に答えた。


昨日、屋上に入れるってこと初めて


お兄ちゃんから聞いて


無性に、行きたくなった。


「じゃ、屋上行こっか!」


あたし達は、屋上に向かおうとして


カバンから、お弁当を
取り出そうとした。


あれ?お弁当がない。



「美桜?どうしたの?」


「あ、お弁当忘れちゃったみたい…」


「え?まじ?」


もう。さいやく。


学食、混んでるからやなんだよなー。


「ねぇ。吉岡さん。
3年の先輩が呼んでるよ」


3年生?誰だろう。


あたしは、ドアの方を見た。


そこに、立ってのは
お兄ちゃんだった。