「じゃ、住んでるとこも
近いかもね!」
「私ね、土手沿いだよ」
「私も、土手方面!」
二人とも、家近いんだな。
「あたしは
あのさ、でっかい交差点の近くの
3階立てのカフェわかる?」
「あ、あの『Best』ってカフェ?」
「そうそう!
あたしの家、あそこだよ」
「えぇ!?まじ!?」
「うん!」
なんか、舞がびっくりしてる。
そんなに、驚くことかな?
「私のお母さん、あそこのカフェの
オーナーさんのこと
かっこいい、って絶賛してたよ」
「あ。それ、あたしのパパだと思う…」
やっぱり、パパってかっこいいよね。
小さい頃から、思ってた。
「なんかすごい偶然!
帰ったら、そっこーでお母さんに
報告する!」
舞は、目をキラキラさせてる。

