大好きなキミへ。


「このプリクラの人って
彼氏?」



男の人との、プリクラだったから
彼氏が、いるのかな。って。




「あ、うん。


1組の池田宏樹だよ。


って、言っても
まだわかんないよね」




今日が、高校初日だから
まだわかんないや。




「凜果は、いないの?」



あたしはふと、思ったことを聞いてみた。




「あ、凜果はね。
卒業式の日に、別れたの」



あ、聞いちゃいけなかったやつかな。



「ご、ごめんね?」



ちょっと、気まずいかも。



「大丈夫よ!


私から、振ったしね。


高校では、新しい恋見つけるんだから!」




凜果は、ガッツポーズをしてる。



あたしには、凜果の周りに
炎が見えるよ…。





「そういえば、美桜って
どこの中学だったの?」




周りの、炎を消した
凜果に、聞かれた。




「南中だよ。わかる?」




「わかるよ!
だって、私達、北中だったもん!」




「え?ほんと?」




「ほんと、ほんと!」




北中とは、あたしが通ってた南中の
隣の学区の中学のこと。