大好きなキミへ。


「ちょっとー。


そこの抱き合ってるお二人さーん。


周りを、見てくださーい」




瑠莉の声がして



あたし達は、気がついた。



周りの人たちが、あたしと宙人のことを



注目していることに。



やばいって~。めっちゃ恥ずかしい~。



「あんたたちね、ラブラブするのは


いいけど、場を考えなさいよー」




「そうだよ、敵を増やすだけだぞ」




瑠莉と、透也くんに怒られちゃった。



「そういえば


あたし宙人と同じクラスだよ。


で、透也は美桜と同じ」




なんか、クロスしちゃってるな。



あたしと、透也くんで



瑠莉と、宙人なんて。




「まぁ、これはこれで


楽しそうじゃん」



「だな」




瑠莉と、透也くんは



先に、二人で教室に向かった。



あの2人は、優等生カップルだからね。



成績も、常に10位以内だし。