大好きなキミへ。


「でも、柚希…」


「その子に、気付かされた。


私は、ただわがままだったんだって。


自分の不幸を、宙人にも


押し付けたかっただけなんだって。


だから、今までごめんなさい…」



柚希ちゃんは、反省したように


軽く頭を下げた。



「それに。


私は、1人じゃない。


まだお母さんは、生きてるから」


柚希ちゃん…。


「わかったなら


早くどっか行ってよ、邪魔だから」



柚希ちゃんはふんっと、そっぽを向いた。



きっと柚希ちゃんなりの照れ隠しなんだろうな。



「ありがとう…」