『美桜。起きて』


この声は…。



「ママ…?」



『そうよ。大きくなったわね、美桜』



「ママ…!」



真っ暗な暗闇の中。



ママが、立っていた。



あたしは、ママに抱きついた。



『美桜は、ママのこと嫌いになった?』



「そんなことない!


今でも、大好きだよ!


だって…だって…。


たった1人のあたしのお母さんだもん…」



『よかった。ありがとう、美桜』



ママの懐かしくて優しい声が


聞こえてくる。