病院について、名前を確認した。


柚希ちゃんか…。


病室のドアを、ノックした。



「はい?どうぞ」



「失礼します」



あたしは、緊張しながら


病室に入った。


そこには、可愛らしい女の子がいた。


黒髪に、ショートカット。


顔立ちが整っていて、美少女って感じ。



「だれ?」



「吉岡美桜っていいます」



「もしかして、宙人の?」



あたしは、ゆっくり頷いた。



「なにしにきたの?


宙人は、渡さないんだからね」



「宙人は…。


あなたといて、幸せそうですか?」



「は?」



「少なくとも、あたしには。


疲れきっているようにしか


見えなかったです。


そんなの一番近くで見てる


あなたのほうが、わかってることじゃないの?」