大好きなキミへ。


「うそだって。怒んなよ!」



「うそだってわかってたから
怒ってないも~ん」



あたしはにひひ、と冗談まじりに笑った。



「このやろー」



そしたら、宙人は
あたしの両頬をつまんできた。




「いふぁい~!」



あたしも、悔しいから



宙人の頬をつまんだ。



「いふぁいっえー」




って、言いながら
宙人が、あたしの頬を離した。




だから、あたしも宙人の頬を
離した。





「ほんと、美桜って手加減しねーよな」



「宙人に、手加減する必要ってあるの?」




あたしは、結構真面目なトーンで言った。



心の中では、笑ってるけどね。