「美波が


蓮叶と美桜を、ほっとくことを


許すわけがない。


いつまでも悲しんでいることを


望むわけがない。


美波が、生きていた証を


美波が、残してくれた


この大切な子供たちを



この手で守らなきゃいけない、と


強く思ったんだ」



パパ…。


そんな風に、思ってくれてたんだ。



「進む道は、前しかないんだ」


「え?」


「どんなに後悔しても後ろに進むことは


できない。


だって、昨日に戻ることはできないだろ?」



パパのその言葉に、私は頷いた。