大好きなキミへ。


そう。つまり。


あたしは、宙人にぞっこんなんです。




「あたし、邪魔だから
透也のとこ行ってくるね」



そう言って、瑠莉は
違う車両に、行った。





あ、透也っていうのは



藤波透也くんのことで



宙人の親友で、瑠莉の彼氏。



透也くんも

電車乗ってたんだな。



「クラス、一緒だといいね!」



あたしは、宙人に話を振った。



「えぇー、美桜と一緒はやだな」



「うわ、ひっどいな!」



「だって、バカだしうるさいし」



「バカでうるさくてすいませんね!」




あたしは
ふんっ、とそっぽを向いた。