大好きなキミへ。


ピンポーン。


インターホンを、押しても


誰も出てこない。



誰もいないのかな。



今日は、諦めて帰ろう。



ほんとに、どうしたんだろう。



なにか嫌な予感がしてしょうがない。



電話してみよう。


でないとわかってても。


宙人の声が聞きたい。



プルプル。プルプル。


やっぱり出ない。


諦めて、切ろうとしたとき。


「美桜…」


弱々しい、宙人の声が聞こえた。


「宙人!?今までどうしてたの!?」


「美桜、俺なっ「宙人!?誰と電話してるの!?」


宙人の後ろから


女の人の声が、聞こえた。



プーッ。プーッ。


そして、電話は切れた。