大好きなキミへ。


そういうことか。


『1回目、透也が負けて


瑠莉に電話して


愛してるって言ったら


誰ですか。


って、冷たい声で言われたんだよ』


瑠莉…。冷たい。


でも、瑠莉っぽくてめっちゃ面白い。


「なんか、楽しそうだね」


話を聞くだけで


クスクスって笑っちゃうよ。


『めっちゃ楽しい!


そっちは?どうだ?』


「こっちもめっちゃ楽しいよ!」


「美桜?さっきから


誰と電話してるの?」


凛果が、不思議そうな顔をしてる。


「宙人だよ」


「いいねー、ラブラブで」


『邪魔して悪かったって

2人に伝えといて!


じゃあな!』


「あ、うん。

おやすみ」


そう言って、電話は切れた。


「邪魔して悪かった

って、宙人からの伝言です」


「羨ましいよ。


そんなイケメンで性格もいい紳士みたいな


彼氏がいてさー」



凛果が、冷たい目であたしを見る。