「ほら、最初の方に 私が中学の頃に別れた彼氏がいる って話したでしょ?」 あたしは、こくりと頷いた。 「別れた理由が 彼氏の浮気なんだけど。 しかも、告白してきたの あっちなのにだよ? ありえないっつーの! あぁ、もう。 思い出すだけで腹立つー!」 凛果は、ベッドのクッションを とって、壁に向かって投げた。 そんなに、怒ってたのか…。 「凛果、話せそうにないから 私が、話すね」 舞は、凛果の代わりに 話してくれた。