「別れることは、考えてないの?」
凛果が、真剣な表情になった。
「私からは
別れ話を切り出さないって
付き合った時から決めてるから」
舞は、そっと目をつぶった。
「そんな甘いこと言ってちゃダメ!
男っていうのはね
優しくするとすーぐちょーしにのるの!」
凛果は、なぜか大声を出した。
さっきまでの真剣な表情はどこに…。
「舞には、私の二の前に
なってほしくないから!
だからもっと自分を強く持って!」
私の二の前…?
って、どういうこと?
「あ、美桜はしらなかったね。
あのね…」
あたしが、不思議そうな顔をしていると
凛果が、ゆっくり話し始めた。

