「なぁ。告白はしないの?」
家の近くまで来た頃。
ずっと黙っていた翔が口を開いた。
「告白なんてしないよ。・・・できない。」
翔も好きなんだよな?
俺は、親友の好きな人を奪おうとは思わない。
翔には苦しい思いをさせたくない。
だから告白しないんだ。
その気持ちを翔は察していた。
「俺のことなら気にすんな。俺は、自分が幸せになった代わりに晴人が悲しそうにしているのを見たくない。」
力強くそう言った翔は、どこか遠くを見ているようだった。
「俺は別に、そこまで麻美と付き合いたいって思ってるわけじゃないから。・・・晴人と麻美が幸せなら、俺も幸せだ。」
翔は、そう言って微笑んだ。
優しく・・・。
翔のその言葉に、俺は決意した。
麻美に告白しよう。
