「うーん・・・」


文化祭から数日が経った。


私はひとり、席について考え事をしていた。


今日は桜木くんたちは来れないらしいから。


「夏美!」


「わっ!」


突然私の名前を大きな声で呼んだみっちゃん。


・・・な、何事!?


私が慌ててみっちゃんの方を向くと、そこには眉間にシワを寄せて怖い顔をしているみっちゃんがいた。


「夏美!7回・・・いや、8回も呼んだのよ!?何ボーッとしてんのよ〜。」


「ご、ごめん!みっちゃん。考え事してて・・・」


するとみっちゃんが私に問いかけた。


「考え事って?変なことでも考えてたの?」


「ち、違うよ!」


変な事言わないでよぉ。


冗談だとわかっていても私は本気にしてしまう。


多分今顔が真っ赤だろう。