それから数分後────。 「菅野!」 突然、美術室のドアの方から、耳慣れた声が聞こえた。 私の大好きな、優しくて少し高めの声。 途端に胸が高鳴った。 私はゆっくりドアの方を見た。 するとそこには、ユニホーム姿の桜木くんが笑顔で立っていた。 「さ、桜木くん!」 桜木くんのいきなりの登場に、緊張したのか噛んでしまった。 最近、桜木くんがそこらのモデルよりもかっこよく見えるんだけど・・・ これも、恋のせいかな? 「今、休憩だから来たんだ」 そう言いながら桜木くんが私の方に近づいてきた。