放課後────。
私はひたすらスケッチブックに描かれた絵を眺めていた。
その理由は、ずっと前に桜木くんに完成したら見せてと言われた絵を、まだ見せていないから。
タイミングが見つからない。
休み時間はみんなもいて恥ずかしいし・・・ましてやみんなの前で桜木くんだけを誘うのも嫌だし・・・。
放課後は部活の邪魔したくないし・・・。
「先輩。ずっと絵を眺めてますけど何かあったんですか?」
ボーッとしている私に、修二くんが問いかける。
修二くんに気付かれてたか。
「ううん。何でもないの。」
私は修二くんにまで悩ませるわけにはいかないと、誤魔化した。
ごめんね、修二くん。
「何も無いんだったらいいですけど。」
優しい口調でそう言った修二くんに、私は一言お礼を言った。
