「まずは、2年5組の出し物について話し合いたいと思います。」


日村さんの言葉を、私は頬杖をつきながら聞く。


出し物かぁ。


何がいいかな?


カフェ・・・は、定番すぎる?


お化け屋敷・・・も、定番だね。


・・・あ!


私は、この前の夏祭りを思い出した。


あの日、すごく楽しかったのを思い出した。


女の子は浴衣とかも着て楽しさが倍増するよね。


「何か意見はありますか?」


日村さんがそう聞いた時、私はすぐに手を挙げた。


日村さんは、私以外に手を挙げている人がいないのを確認し、「じゃあ、菅野さん」と、私を当てた。


「えっと、屋台とか出して、祭りみたいなのどうですか?それなら、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しめると思うんですが・・・。女の子は浴衣とかも着たりしたら、よりいっそう盛り上がると思います。」


私の意見に、クラスメイトは大盛り上がり。


「女子の浴衣見れんじゃん!」


「彼氏に浴衣見せたいなぁ!」


そんな声も聞こえた。


・・・嬉しい。