「菅野!大丈夫か!?」
男たちが逃げて行ったあと、桜木くんが私のところに駆け寄ってきて私の両肩をつかんだ。
桜木くん、すごく汗をかいてる・・・。
必死に私を探してくれたのかな。
必死に私を、心配してくれたの・・・?
「うん。桜木くんのおかげで。ありがとう・・・桜木くん!」
私は、精一杯の感謝の気持ちを込めてそう言った。
桜木くんがいなきゃ、私、どうなってただろう。
「すっげー心配した・・・」
桜木くんは、掠れた声でそう言って、華奢な両腕で私を包み込んだ。
私、今桜木くんに抱きしめられてる・・・。
私は、桜木くんの温もりに触れて、糸が解けたように涙がとめどなく溢れてきた。
