─────どうして?
どうして何も無いの?
ずいぶん遠くまで歩いたのに、迷子センターの影さえ見られなかった。
・・・私、騙された?
すると、前を歩いていた男が私の方に振り返った。
「ここでヤる?」
ゾクッ────
男のその声に、寒気がした。
怖い・・・。
私、騙されたんだ。
「何怖がってんの?君も俺らとヤるためについてきたんでしょ?」
違う、違う・・・。
みんなのもとに帰りたいからついて来たんだよ。
心の中でそう思ったって何も無い。
私、なんでノコノコ着いてきちゃったんだろう。
パニックになってうっかり?
・・・取り返しがつかない。
どうやって逃げよう
・・・いや、逃げられないか。
私はもう、逃げられない・・・。
