それから私たちは、夏祭りを楽しんだ。
金魚すくいをしたり、綿菓子を食べたり。
たくさん遊んだし、たくさん笑った。
その時、事件は起きた。
「あれ?みんな?」
みっちゃんも、桜木くんも、みんなの姿が見当たらない。
みんなとはぐれたのだ。
キョロキョロするが、知らない顔ばかりで。
私は焦った。
どうしよう。
私はとりあえず人の少ない近くの川原の方に向かった。
ここにいれば、誰かが見つけてくれるかも。
私は、みっちゃんに電話をかけた。
ケータイの奥から、みっちゃんが着信音にしている人気のアーティストの音楽が聞こえる。
だけど、一向に止まる気配がない。
